昭和４年４月の日付のある、岡本呑洋 踏査編輯 『 東洋一位 阿波名所案内 』です。３版増補。徳島市 佐古町 編者宅内 阿波名勝保勝会仮事務所刊。川越壮介徳島県知事 序文。巻頭口絵１ページ。本文１６２ページ。巻末に「 メートル法宣伝歌早わかり 」１６ページ。「 徳島県主要物産 」２ページ。「 信用盛大商工業者の部 」１２ページ。 　阿波の景勝を国立公園にすべく、阿波国一円を踏査し、その風光を和歌に詠んだ労作です。巻頭口絵の姿に、その強烈な個性と行動力が表れています。岡本呑洋（本名 丈三郎）は、安政３年（１８５６）生、昭和１４年（１９３９）没。 　平成６年刊『 徳島県歴史人物鑑 』に、次のように記されています。「 奇行の奇特家。名東郡 祖母ケ島村生れ。徳島に出て 佐古町１１丁目で呉服商を営んだ。大正４年、還暦を期に隠居して店を子に譲り、竹製黒塗りの山高帽子を１年中かぶり、ステッキを携え 全県下を踏査し、奇言奇行をもって 名所の紹介宣伝に努めた 徳島の名物男であった 」。その他、数々の社会奉仕活動に従事しています。 　詳しい内容は、写真欄をご覧願います。 　両表紙と背に経年の変色・薄い汚れ・薄い小シミ・折れ・折れシワ・表表紙上端に紙片のはがし跡・裏見返しに古書店シールの貼付があります。本文中の保存状態は良好です。 ９５年前の本ということで、ご理解願います。 　サイズはタテ１８．８ｃｍ×ヨコ１２．８ｃｍ×厚さ０．６ｃｍ。 　スマートレター２１０円でお送りします。 　★保存状態の記述は、あくまで出品者の主観的な評価ですので、保存状態にきびしい方は、入札をご遠慮願います。