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御存知!名手Laurence Archer/Mark Stanway参加 故Phil Lynott率いた幻のバンド”Grand Slam” 貴重なライヴ音源「Live Document」輸入盤 未開封新品でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
故Phil Lynott(Vo、B ex-Thin Lizzy)、Laurence Archer(G、現Stampede、後にU.F.O.、X-U.F.O.他)、Mark Stanway(Key、ex-Magnum)、Doish Nagel(G)、Robbie Brennan(Ds)となります。
1984年10月12日英国イングランド・グレート・ヤーマス”Ladbrokes Holiday Village”での実況録音となります。
かの”Kerrang !”誌の特別ライヴ・ラジオ放送”Wild Weekender”向けのライヴ録音ではございますが、放送用アナログ盤直接の音源にノイズ処理等を施した感がございます。
この手の類としてはかなり良い音質となっております。
そもそもはThin Lizzy解散直前の1983年7~8月に御遊びプロジェクトとして結成されたバンドが母体となります。
故Phil Lynott/John Sykes(当時Thin Lizzy、ex-Tygers of Pang Tang、後にWhitesnake、Blue Murder、Sykes)/Brian Downey(当時Thin Lizzy)/Mark Steinway(当時かの”Magnum”を一時的に離脱)/Doish Nagel
という興味深い名手揃いのラインナップで短期間活動致します。
(正直、解散後の新バンド結成に向けての試運転という感有り)
Thin Lizzy解散後、”Grand Slam”と名乗り活動を目論みますが、John SykesがDavid Coverdale(現Whitesnake、ex-Deep Purple、後にCoverdale/Page)に引き抜かれてしまい、
Mark Steinway人脈から名手Laurence Archerを獲得。
また、Thin Lizzyで長年故Phil Lynottと活動を共にしたScott Gorham等から御馴染み「ミュージシャン特有の私生活問題」を共に解決しようと故Lynott/Downeyはアプローチを受け、
Brian Downeyが短期間の活動の後に離脱。
(「体が浮腫んでいる」等の指摘に対して故Phil Lynottは「自分は大丈夫だ」とアプローチを断った模様........かの故Jaco Pastorius(ex-Weather Report、Word of Mouth)の末路と似た感が.....................
あちらは故Michael Brecker等がアプローチしていた模様でございますが..........................何かねぇ.............)
後任に故Phil Lynott自身の人脈からRobbie Brennanを獲得。活動を本格化させます。
さて今作。
後にGary Mooreの大傑作「Run for Cover」に収められた”Military Man”、故Phil Lynott存命時最後にソロとしてリリースされた「19」、
そしてThin Lizzyの盟友Scott Gorham/Brian Downeyにて故Phil Lynottのヴォーカルを基に再録音されThin Lizzyベスト盤に収められ
(後にLaurence Archerの著作権を巡り裁判沙汰となった)”Dedication”等のオリジナル・アレンジが聴かれる事がミソでございます。
またThin Lizzy時代の新生面音楽性の一つ”Cold Sweat”やかの名曲”Parisienne Walkways”、故Phil Lynott自身のソロ作からのNew Wave色が強かった楽曲”Yellow Pearl”という興味深い選曲でございます。
バンド活動の末期という時期でございます。
活動は継続しているものの契約が得られぬ事で先が見通せず、忸怩たる思いをバンドがしていた末期という事があり、幾分モチヴェーションが下がり気味。
されど名手揃いのラインナップ。演奏・アンサンブルはなかなかのもの。
名手Laurence ArcherのギターワークはMichael Schenker/Gary Moore系という事があり、中々の聴きもの。
されど新世代感があり、名手John Sykesの後任としてスカウトされた事が理解出来る感がございます。
また、八十年代系キーボード奏者という感があり”全盛期Magnum”を支えたMark Stanwayではございますが、オーケストレーション・ワークに非凡なものが感じられるもの。
Whitesnake加入後の名手John Sykesが高い評価をしており、(Whitesnakeに)加入させたがった事が理解出来るもの、また当時作曲に絡んでいたのでは?と窺える面がございます。
今録音は”Kerrang !”誌主催のフェスティバル形式ライヴ。加えてラジオ放送という事で最後の望みを賭けたという感がございます。
当時は”Thin Lizzyの二番煎じ”等々と酷評されておりましたこの”Grand Slam”(......故Phil Lynott自身がThin Lizzyの頭脳だから、似るのは当たり前でしょうが!と言いたくもなりますが........)。
アイルランド・ケルト民謡を生かし短音メロディアス・ツインギターというThin Lizzyの音楽性を受け継いでおりますが、(日本で言う)”A.O.R.”の音楽性を加味した感がございます。
結構落ち着いた音楽性ではございますが、案外質は高いもの。正直、何故契約が得られなかったのか?という感がございます。
故Phil Lynottに付き纏った「ミュージシャン特有の私生活問題」がネックであったという説も理解出来る感がございます。
但し、Thin Lizzy最終作がかの大傑作”Thunder and Lightning”。
メタル色が非常に濃い躍動感溢れる音楽性。更には故Phil Lynottが指摘した「HMとNew Waveの融合が鍵となる」もの。
名手John Sykesの溌溂とした演奏のみならず、Brian Downeyの勢いに乗った演奏もミソ。
英国では非常な好評を呼び、また異色作とは言え、メタル系には最高傑作でHM系の代表作の一つとの呼び声高い作品。
それに比べて...........という感がございます。
正直活動が早過ぎたという感があり、(後に陽の目を見たものに比べ)楽曲アレンジが練り足りない等々が窺えるもの。
(もう少し整理すべき箇所が........もう一つ楽曲展開があれば..........躍動感と勢いがあれば.........................等々)
当時の(HM/HR含めた)音楽シーンの中心が米国へ移行した事もあり、八十年代という煌びやかで鮮やかで躍動感に満ちた音楽性を求めた音楽シーンとの相違が感じられるもの。
時代の求めるものとの相違が.........................という感がございます................................
活動を継続するも故Phil Lynott自身の「ミュージシャン特有の私生活問題」も絡み、契約は得られぬまま。
1984年12月英国ロンドンでのライヴを最後に解散の道を選ぶ事となります......................
故Phil Lynottは他のミュージシャンとの共作・デモ録音等に精を出し契約獲得を窺う中、Laurence Archer、Huey Lewis & the Newsと共に正式な録音を行った模様。
(後にLaurence Archerのソロ作”L.A.”にてそのセッションで作曲された楽曲が使用される事に..............)
されど契約は得られず忸怩たる思いをする中、ソロとして成功を収めていた盟友故Gary Moore(ex-Skid Row、Gary Moore Band、Thin Lizzy(二度在籍)、Colosseum Ⅱ、G-Force、Greg Lakeセッション等)が、
故Phil Lynottの当時の現状に大きな違和感を抱き、アプローチ。
嘗てGary Moore自身を表舞台に引き上げた故Phil Lynottを舞台に戻すべく、”Moore/Lynott”として創作を始める事となります............
そしてかの名曲”Out in the Fields”.........................................
その裏で故Phil Lynottの健康問題が徐々に深刻化していく事となります..................................
この機会に是非。
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