こちらは譲り受けたもので詳しくは分かりませんが、ラベルからイグナシオ・フレタと兄のフランシスコ・マヌエル・フレタの共作と見て取れます。2名のサインがあります。

2人は同じ工房でギターを製作していた期間がある様で、本器はラベルから1888年のトーレスを元に設計された作品だと思います。

音量が想像以上にあり低音から高音域まで非常に良く鳴ります。
低音のボリュームは厚みがあり、高音域は太く甘い音色です。円熟しよく枯れておりますが、開放的ながらも腰のしっかりとした素晴らしい音色です。弾いててつい深みに嵌ってしまいます。

古いものですので塗装の細かいクラックは散見されるものの、木材の割れは認められず年代物としては良い状態かと思います。表は松でしょうが、裏横は分からないです。マホガニーにやや似ていますが違う様な気もします。
糸巻きはオリジナルでなく、割と最近製作された廉価品と思われるものが装着されておりましたので、ゴトーのローラー付きアルミ軸の新品に取り替えてます。定価で4万円ちょっとくらいのものだったと思います。とても快適に回ります。

出品にあたり簡易清掃し梱包済みですので、すぐにお送りする準備が出来ております。輸送用のケースにプチプチを包んでお送りします。



製作年:1933年
弦長:645mm
ナット幅:49.5mm

（2024年 6月 11日 20時 42分 追加）
お値段交渉可能ですので、よろしければお声がけください。