中国雲南省海口産、カンブリア紀、澄江動物群の化石です。
ハイコウエラとシダ―ズーンの対物です。
ハイコウエラは残りにくい頭部部分と、シダ―ズーンは上半身が残っています。
ハイコウエラは残る事が少ない頭部まで残っている超一級品です。ほぼ全身が保存されています。90度体をクイッと捻ったような姿勢をしており、口をシダ―ズーンにつけているようにも見えます。お食事中なのでしょうか?
シダ―ズーンは立体的に残っており、鰓が明瞭に視認できます。
ハイコウエラについて:
脊索動物の起源に関係する澄江の超重要種です
ハイコウエラは「魚」系の化石で、カンブリア紀大爆発後の脊椎動物の起源に触れる澄江の超重要標本です。バージェス頁岩でいえばピカイアやメタスプリッギナに相当します。澄江コレクターならば、必ず持っておきたい標本の一つです。
半索動物とされ、カンブリア紀の動物としては脊椎動物に近いグループの化石と見なされている超重要化石です。集団で生活していたのか、まとめて発見され、その後全く発見されない...というタイプの化石です。
澄江コレクター歴20年くらいの方だと、「ふーん…ハイコウエラね…」となるかもしれませんが、今では超貴重品です。
こういうのは固まって集中的に採集され、その後全く採集されない、という事がままあります。
どうも魚系の化石はその傾向があるように感じます。
シダ―ズーンについて:
バージェス頁岩の奇天烈動物がオパビニアなら、澄江はシダ―ズーンでしょう。
しかし有名な人気種ながら、非常に希少なので、誰も売りたがりません。希少性はアノマロカリスの比ではないのです。
そのような状況なので、市場に出る標本数はごくごく僅かで、価格は時価となります。
現在、ミネショなどで見かけることはないと思いますが、もしあればかなり(というよりは非常に)高額な筈です。
当方の持っている数もごく僅かです。本当に、少ないです。