【エンタイア】戦後吉田内閣にて国務大臣を務めた本多市郎氏が昭和7年（1932年）2月29日にロンドンから送った絵葉書/歴史資料【実逓便】

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□商品名□
【エンタイア】戦後吉田内閣にて国務大臣を務めた本多市郎氏が昭和7年（1932年）2月29日にロンドンから送った絵葉書/歴史資料【実逓便】

□商品説明□
宛先は東京市外千駄ヶ谷町の水田氏
深川（現・江東区）の本多市郎氏がロンドンより1932年2月29日に投函しています。
消印は「PADDINGTON W2 2 45PM 29 FEB 1932」（ロンドンのパディントン局　1932年2月29日　午後2時45分）
0.5ペニー切手の上に「THE TELEPONE MAKES LIFE EASIER」（電話は生活を便利にする）の印があります。
絵葉書は「ロンドン大火記念塔」（1666年に起きたロンドン大火からの復興の記念塔）です。

この絵葉書を送った本多市郎氏は、大正12年（1923年）の関東大震災の後にできた内務省の復興局に勤務しています。
深川の自宅で法律無料相談所を開いて罹災者の相談に乗っていました。
その後、昭和4年（1929年）に東京市議に当選。当選3年目に世界各都市を外遊して、その時にロンドンからこの絵葉書を投函した模様です。
絵葉書にはインド、エジプト、南イタリア、ロシア、フィンランド、パリ、ロンドンと渡り、ニューヨークへ向かう旨が印刷されています。

関東大震災を経験した元復興局の東京市議会議員である本多市郎氏が、欧州視察中にロンドンで入手した「ロンドン大火記念塔」の絵葉書に、
おそらくロンドンにある日本大使館の設備を使い、欧州視察内容の報告の文面を印刷して、支援者たちへ送った絵葉書の1枚と思われます。

印刷された文面にある日付は「昭和七年二月二十日」。印刷が完了して支援者たちの住所を書いて投函したのは消印によると2月29日。
1932年2月29日に投函された絵葉書がシベリアを経由して日本に届きました。
この頃は関東軍が満洲全土をほぼ占領している時期であり、投函の翌日の1932年3月1日に満洲国の建国が宣言されています。

絵葉書は、「1銭5厘切手」を受け取った人が貼り、昭和10年（1935年）の「大山元帥展覧会記念 10.3.24 日本橋」の記念印が捺されています。
日露戦役30周年を記念して開催された陸軍による展覧会の記念印です。

その後、送り主である本多市郎氏は、大戦中の昭和17年（1942年）に国会議員に当選し、軍部や東條批判で鳴らしました。
戦後は第3次と第4次吉田内閣にて国務大臣を務めます。

この絵葉書には、このような背景があります。
貴重な歴史的資料と言えるでしょう。

状態：黄ばみ、シミ、折れ、汚れあり

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